三月になってしまった！

例えば喧嘩をしたとき。
笛吹さんが悪いのに、彼が素直に謝らないとき。
私は決まってカレーを作って差し上げます。
カレーとサラダとお水とスプーン。
はいどうぞ、と笛吹さんのお席にセットして。
私も向かいの席に座って同じカレーをいただきます。

自分の皿が空になったら笛吹さんの食べる姿をじっと見つめ、
そこから１０分、１５分。

笛吹さんのコップとサラダボウルが空になってしばらくすると。
ぽつり。
彼がこぼします。

「もう、許してくれないか…」

お皿にはルウとライスが、まだあと３分の１も残っています。
額の汗を拭いながら彼は氷を口に含みます。
「もうごちそうさまですか？」
聞くと、真っ赤な目でこちらを睨んでから決まり悪そうに目をそらして、
そして小さくうなずくのです。

私は冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを持ってきて彼のコップにそそいであげます。
お皿もこちらに引き寄せて、残ったカレーを平らげます。
ぽん、と手を合わせて、
「ごちそうさまでした。」
そう言ったら、もう仲直り。
だって、笛吹さんは私に「許して」って言いましたから。
そうしたら、許してあげるしかないでしょう？

こんな私はいじわるですか？

ねぇ？　「中辛」も食べられない、お子様舌の笛吹さん？

----------------------------------------------------------


１０巻で篚口が正しいお箸の持ち方してるのに驚いた今日この頃です。
（笛吹さんに直されたと信じてる）
笛吹さんは、つい手を滑らせて落としてしまったしょうゆ差しをお箸でキャッチすることができるよ！


それはそうと！いつも拍手をありがとうございます！！
更新が少なくて本当にすみませ…ゴフッ…！
そろそろ笹石にも飢え出しておりますので近日中に何か……！